外貨預金残高の推移|資金循環統計のデータでみる

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外貨預金残高の推移|資金循環統計のデータでみる

 

個人の外貨預金残高は増加傾向にあるといえます。日本銀行(中央銀行)が四半期ごとに公表する資金循環統計によると、家計の外貨預金残高は2017年6月末時点で6兆1505億円と2016年中頃より増加傾向にあります。

 

リーマン・ショック前の2007年6月末にはUSD/JPYが1ドル120円台まで上昇し、外貨預金残高は4兆2971億円まで落ち込みました。

 

▶円換算

FCY Deposits

 

▶ドル換算

FCY Deposits1

 

しかし、2012年11月半ばまで1ドル70円台の歴史的な円高が続いたことにより、2013年3月末には6兆6695億円まで増加しました。しかし、アベノミクスへの期待や日銀の大規模金融緩和から急速に円安が進み、2015年には1ドル120円台まで円安が進んだことにより残高は減少傾向に転じました。

 

Keyword:アベノミクス「どれだけ真面目に働いても暮らしがよくならない」という日本経済の課題を克服するため、「デフレからの脱却」「富の拡大」を目指す安部政権の経済政策。これらを実現する柱がアベノミクスの「3本の矢」(大胆な金融政策・機動的な財政政策・民間投資を喚起する成長戦略)

 

​筆者が銀行でカバーディラーをしていた経験から言うと、

 

外貨預金をする個人投資家は長期的なインカムゲイン(利息収入)よりキャピタルゲイン(為替差益)を好んでおり

 

円高局面で外貨を購入し円安局面で外貨を売却する傾向にあります(保有期間中はインカムを得る)。

 

 


メガバンクの円普通預金金利は0.001%

 

NewYork

 

金融緩和を受けてメガバンクの円普通預金金利は0.001%と低い水準に据え置かれていますが、出口戦略に着手した米国金利は今後上昇が見込めることから、老後資金のために超低金利の円預金より高い利回りが見込める外貨預金を始める方も増えていますが、為替リスク(元本割れが生じるリスク)を十分理解して取り組むことが重要です。

 

購入時よりも円高に進めば、外貨を円に戻す際に為替差損となる点は注意が必要といえます(運用利回りも考慮してリターンを考えるのがベスト)。外貨定期預金を取組む場合は、購入時よりも円安に振れた場合には為替予約などを使い利益を確定するなど為替リスクのヘッジ手段を活用することも重要です。

 

 


銀行の外貨預金プロモーション

 

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日本銀行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の影響から円債(日本国債・地方債・社債など)の金利が低い水準で推移しており、円運用収益の悪化に悩む銀行が外貨運用益や為替手数料収入を目的に外貨預金の積極的なプロモーションを始めており、それが個人の外貨預金残高が増加したひとつの要因ともいえます。

 

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