拡大するクラウドファンディング

1 拡大するクラウドファンディング｜クラウドファンディングとは
2 世界のクラウドファンディング市場規模
3 日本にも押し寄せるクラウドファンディングの波
4 個人にとってのクラウドファンディング・リスク
5 FX 会社ランキング｜金融のプロが独自の調査！
6 Ranking No.1 　DMM FX
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拡大するクラウドファンディング｜クラウドファンディングとは

クラウドファンディング（Crowd Funding）とは、何らかのプロジェクトの推進に必要な資金を多くの人（群衆：Crowd）からインターネットを経由して少額ずつお金を集める（資金：ファンディング）ことを指します。ソーシャルレンディングとも呼ばれることもあります。

新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けている中小企業などが、ネットを通じて個人から幅広く資金を募るクラウドファンディングで支援を呼びかける動きが広がっています。

北九州市は新型コロナウイルスの感染拡大で客足が落ち込む飲食店を対象に、独自支援策「春にいく券」を始めると発表しました。北九州銀行のサポートを得て、クラウドファンディングを使って1口4000円で支援資金を募っています。クラウドファンディングの参加者には支援金に25%を上乗せした1口当たり5000円分の飲食チケットを配っており、飲食店への来店を促す目的があります。

金融庁は、家計の金融資産を成長マネーに振り向けるための施策の一環として、投資型クラウドファンディングの利用促進に向けた環境整備を実施しています（2014年に金融商品取引法等を改正）。

◆少額（募集総額１億円未満・一人当たり投資額50万円以下）の投資型クラウドファンディングを取り扱う金商業者の参入要件を緩和

◆インターネットを通じた投資勧誘において詐欺的行為等が行われることを排除するための行為規制を導入

クラウドファンディングは経済発展に貢献できる可能性も秘めている新しいタイプの金融システムといえます。

世界のクラウドファンディング市場規模

Massolution Crowdfunding Industry 2015 Reportによると、世界のクラウドファンディングの市場規模は2015 年は前年比＋112％の3兆8528億円（$34.4 Billion）となっています。

地域別の比率をみると北米の比率が最も大きく、次にアジア、欧州、オセアニア、南米、アフリカと続きます。

Region（地域別の規模）:

1.　North America（北米） $17.2B
2.　Asia（アジア） $10.54B
3.　Europe（欧州） $6.48B
4.　Oceania（オセアニア） $68.6M
5.　South America（南米） $85.74M
6.　Africa（アフリカ） $24.16M

（出所）Massolution Crowdfunding Industry 2015 Report

クラウドファンディングは、ベンチャー企業や中小企業にとって新たな資金調達の場であり、個人にとっては新しい運用先であるといえます。新たなマーケディング手段として可能性が拡大するとされており政府も注目しています。

クラウドファンディングの草分け的存在といえば、米国のKickstarter社ではないでしょうか。

2009年4月にビジネスをスタートしたクラウドファンディングサイトで、これまでに13万6184件のプロジェクトに対し1399万人が34億3555万ドル（3848億円・USD/JPY 112で円貨）の資金を提供しています（2017年12月09日時点）。

（出所）Kickstarter

Kickstarter社によれば全額出資が決まらなかったプロジェクト（Unsuccessfully Funded Projects）は24万2883件と案件全体の63％となっています（詳細については下記図表を参照ください）。

日本にも押し寄せるクラウドファンディングの波

クラウドファンディング運営会社大手のクラウドクレジット株式会社は、総額約4億円の資金調達を実施しました。

また、株式会社電通グループと革新に関する包括的な業務提携を開始。電通グループが企画する戦略的施策を通じ投資家に向けたサービスのイノベーションを実現するとしています。

海外特化型のクラウドクレジット社ですが、ペルー・カメルーンなど発展途上国の資金需要者と日本の個人投資家を繋ぐ金融サービスの事業者として2013年1月に設立し、2014年6月にサービス開始しています。

世界のローンに分散投資ができるという新しい投資機会、また低金利下の日本において期待利回り約5％～12％の商品に累計出資金額51億円超、ユーザー登録数約8,800人越えと着実に成長を続けています。

投資家のメリット

●ファンド審査プロセスの維持・強化による組成件数および種類の増加
●保有ポートフォリオの状況およびリスク・リターンの可視化に係る機能の開発
●コンプライアンスおよびオペレーション体制の更なる強化

個人にとってのクラウドファンディング・リスク

過去の例では、目標額に達しても資金面や技術面において起案者の当初の見通しが甘かったなどの理由でプロジェクトが完遂されずに支援者にリターンが払われなかったケースがあります。

クラウドファンディングは新しい資金調達のため、こういったリスクから出資者を守る制度は十分整備されているとは言えません。リスクがあることを十分に理解し、資金を拠出する前に疑問や懸念がある場合は何度でもサイトに問い合わせをし疑念を払拭しておく必要があります。

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