転職の給与交渉術｜市場価値を入念にリサーチしておくことは非常に重要
『この交渉が非常に難しいのです・・・』
筆者は外資系金融機関の人事部で働いている友人から大まかな業種・タイトル（例：職種 株式トレーダー｜タイトルVice President ～ベース給与1200万円～1500万円 + インセンティブ300万円～500万円）ごとの給与レンジを教えてもらっていましたので、応募の際は適正価格の範囲内で交渉をしました。
外資系企業は、会社との個別契約の場合がほとんどですから、個人の給与を同僚に開示することはできないので（筆者も外資系に勤務していた際には開示してはいけないという書類にサインさせられました）、大まかな給与水準しか把握しにくいでしょう。
➡ 外資系企業の案件の募集要項には下記のような記述が多い
⇒給与詳細※経験・スキルを考慮して、当社規定により優遇します。
⇒昇給・賞与：当社規定によります。
⇒諸手当：通勤費など
自分の適性給与水準が分からない場合
給与の交渉をする前に、自分の市場価値を入念にリサーチしておくことは非常に重要といえます。
様々な転職エージェントのホームページに給与調査レポートがありますので事前に観覧し、あなたの業界・経験に見合った給与の平均給与を把握しておくべきでしょう。または、転職エージェントのコンサルタントや業界に勤めている友達にアドバイスを求めることもいいでしょう。
ただ、外資系企業の場合は転職エージェントの場合でさえ、本当の市場価値を応募者に提供することは難しいといえます。なぜなら、企業側は十分な情報開示をしないですし、決められた予算の範囲内で採用する傾向にあるからです。ただ、相手側の言い値でサインすることだけは辞めましょう。そこについては妥協せずに、希望額が受け入れられない場合は他の企業での転職活動に移行すべきです。
リサーチにより給与水準の状況を把握したら、交渉にのぞむ際の給与（希望する最低金額）を決定して転職エージェントに伝えましょう。
個人的な意見ですが、希望給与は交渉の余地を織り込んで、想定している希望金額より若干高めの金額（100万円程度）から交渉を始めましょう。転職エージェントは、そこはプロフェッショナルですから、うまくうまく企業側と交渉してくれます。
直接応募の際は交渉のタイミングを見極める事が重要
必ず企業担当者が給与交渉を切り出すまで給与交渉をしてはいけません。
企業が採用したいと考えてオファーを出し、最初の数字を提示したあとが、交渉の始まりとなります。筆者は一次面接の段階で給与について触れたことが何度もありますが、不採用になる確率が高まります。なかには、これ位の給与を想定していますと、言われる場合がありますが極めてまれだといえます。
また、過度な給与交渉は企業側との関係が悪化する場合がありますので、やさしい交渉の方がいいです。
企業側はレンジ給与については、教えてくれない場合が多いです。ただ単に、『希望の年収はいくらですか？』と尋ね、適正な範囲内であればoffer（オファー）をするケースが多くみられます。
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